聴覚・口の障害

認定基準に該当するかどうか以下の通りになります。

聴覚について

補助器具や装置を使わずに測定した両耳の聴力レベルが基準となっています。

  • 1級:100デシベル以上のもの
  • 2級:90デシベル以上のもの、また平衡機能に著しい障害を有するもの
  • 3級:40センチメートル以上では通常の話声を解することができない程度に減じたものの方が障害年金に該当します。

難聴

難聴とは耳が聞こえにくい状態で、音が耳から脳に伝わる経路に障害で、おおきく2つに分けることができます。
一つが外耳から鼓膜、音を伝える骨(耳小骨)の経路に障害がある「伝音性難聴」で、中耳炎、耳硬化症、耳垢などが原因です。
もう一つが聴こえの細胞から脳へ伝わる経路に障害がある「感音性難聴」で、片方の場合は突発性難聴やメニエール病、両方の場合は老人性難聴、薬剤性難聴、聴神経腫瘍などが原因としてあります。

感音性難聴

聴こえの細胞から脳へ伝わる経路に障害が原因となる難聴です。
原因を特定して適切な処置や治療を行えば聴覚が回復することがある伝音性難聴と比べ、感音性難聴では治療による回復は難しく、補聴器で音を補うことも難しいとされています

メニエール病

鼓膜の奥に存在する内耳にリンパ液がたまり、激しいめまいと難聴、耳鳴りの発作を繰り返す病気です。
ストレスや疲労、睡眠不足が原因とされ、日本で2万人以上の患者がいます。

そしゃく、言語機能について

  • 1級:そしゃく又は言語障害の該当なし
  • 2級:そしゃくの機能を欠くもの、音声又は言語機能に著しい障害を有するもの
  • 3級: そしゃく又は言語の機能に相当程度の障害を残すもの

の方が障害年金に該当します。

失語症

失語症とは言語障害のひとつで、「話す」「聴く」「読む」「書く」といった言葉の働きに何らかの障害が生じる症状です。
脳卒中や頭部外傷によって大脳にある言語中枢が損傷されることで起こります。
「言葉が出にくい」「聞き取れない」「指示の理解や、スムーズな相談質問ができない」など、日常生活や仕事の中でコミュニケーションがうまく取れず困る場面があります。

聴覚の障害における障害等級は検査数値によって決まるケースがほとんどです。
対して、そしゃく、言語機能の障害における障害等級は、日常生活にどのような支障をきたしているかによって決まるケースが多くなります。
自身が障害年金に該当するか気になる方や、障害年金の申請について悩みや疑問がある方は問い合わせください。

障害年金の対象となる傷病・障害等級

障害年金の対象となる主な傷病
ぶどう膜炎、緑内障(ベーチェット病によるものも含む)、白内障、眼球萎縮、網膜脈絡膜萎縮、網膜色素変性症、眼球萎縮、網膜剥離、腎性網膜症、糖尿病網膜症など
聴覚、平衡機能感音性難聴、突発性難聴、神経性難聴、メニエール病、頭部外傷又は音響外傷による内耳障害、薬物中毒による内耳障害など
鼻腔・口腔 言語外傷性鼻科疾患、上顎癌、上顎腫瘍、咽頭腫瘍、咽頭全摘出手術、 失語症、脳血栓(言語)など
肢体の疾患事故によるケガ(人口骨頭など)、人工関節、変形性肢関節症、肺髄性小児麻痺、脳性麻痺脊柱の脱臼骨折、脳軟化症、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血、脳血管障害、上肢または下肢の切断障害、重症筋無力症、上肢または下肢の外傷性運動障害、 関節リウマチ、ビュルガー病、進行性筋ジストロフィー、脊髄損傷、パーキンソン病、強直性脊髄炎、脊髄の器質障害、ポストポリオ症候群、繊維筋痛症など
精神疾患うつ病、双極性障害、統合失調症、てんかん、知的障害、発達障害、アスペルガー症候群、高次脳機能障害、アルツハイマーなど
呼吸器疾患気管支喘息、慢性気管支炎、肺結核、じん肺、膿胸、肺線維症、肺気腫、呼吸不全など
循環器疾患心筋梗塞、心筋症、冠状僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、先天性疾患など
腎疾患慢性腎炎、慢性腎不全、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、人工透析など
肝疾患肝炎、肝硬変、肝がんなど
糖尿病糖尿病(難治性含む)、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、など糖尿病性と明示された全ての合併症など
血液再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫斑病、凝固因子欠乏症、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、HIV感染症など
その他人工肛門、人工膀胱、尿路変更、クローン病、潰瘍性大腸炎、化学物質過敏症、白血病、周期性好中球減少症、HIV、乳癌・胃癌・子宮頸癌・膀胱癌・直腸癌等のがん全般、悪性新生物、脳髄膜液減少症、悪性高血圧、その他難病など

この他にも障害年金の対象となる傷病はあります。ご不明な場合は、お気軽にお問い合わせください。 

障害年金受給事例

精神疾患の受給事例

精神疾患の受給事例

・うつ病・てんかん
・躁うつ病
・統合失調症
・精神遅滞・発達障害
・高次脳機能障害など

肢体障害の受給事例

肢体障害の受給事例

・脳出血・脳梗塞
・パーキンソン病
・多発性硬化症
・脊髄損傷
・股関節症など

内臓・難病の受給事例

内臓・難病の受給事例

・人工透析
・肝硬変
・クローン病
・糖尿病
・慢性疲労症候群など

心疾患・眼・耳の受給事例

心疾患・眼・耳の受給事例

・心疾患
・視力障害
・視野障害
・難聴
・言語障害など