肢体疾患

肢体による障害年金は傷病等級と呼ばれる「どの程度の症状で何級相当となるのか」の目安が他の疾病よりも厳密に定められています。
また、日常生活における可動域の状態や動作の状態などの程度についても問われますので、ご自身が障害年金に該当するのか気になる方はお問合せください。 

また肢体障害の認定日について、本来は初診日の1年半後ですが、

  • 人工関節・人工頭骨ヘ置換した日
  • 肢体の一部を切断または離断した日
  • 脳血管障害により機能障害を残しているときは、初診日から6ヶ月経過した日以降に、医学的な観点からそれ以上の機能回復が望めない場合

などの場合には初診日から1年6カ月を待たずして、障害認定日と認められる場合があります。
もし障害年金の申請について、悩みや疑問などございましたらお問い合わせください。

脳卒中

脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの脳の血管が破れたり詰まったりする脳血管の病気の総称です。突然の身体の片側の麻痺・構音障害などが起こることが特徴です。

くも膜下出血(脳出血)

くも膜下出血は脳動脈瘤と言われる血管のふくらみがある日突然破裂することによって起こります。
前兆は、
血圧が激しく上昇・下降する。
急な頭痛(頭痛はそれほど強くない場合もある)
視力低下、めまい
吐き気や嘔吐
意識低下や頭の違和感(モヤモヤしたりボーとする)

脳梗塞

脳の血管が突然詰まって、血流が途絶え、脳の神経細胞が死んでしまう病気です。
意識障害、手足の麻痺(脱力)やしびれ、言語障害、めまい、視野障害、歩行障害などの重篤な症状が生じます。

関節リウマチ

関節内に存在する滑膜という組織が異常増殖することによって関節内に慢性の炎症を生じる疾患で、進行すると関節が破壊され様々な程度の機能障害を引き起こします。
最初は両方の手や足の指の関節が対照的に腫れて、とくに朝、こわばるようになります。また、人によっては膝関節や股関節など大きな関節にも病変が進み、水が溜まり、動きにくくなり、痛みのために日常生活に困難をおぼえるようになります。

パーキンソン病

振戦(ふるえ)、動作緩慢、筋強剛(筋固縮)、姿勢保持障害(転びやすいこと)を主な運動症状とする病気です。大脳の下にある中脳の黒質ドパミン神経細胞が減少して起こります。

人工関節

人工股関節とは、変形性股関節症や特発性大腿骨頭壊死症のような病気で股関節が変形したり、軟骨がすり減り傷ついたりした部分を切除して置き換える人工の機械の関節のことです。痛みをとり、動きをスムーズにし、安定した歩行を取り戻すことができるメリットがある反面、脱臼・感染など合併症のリスクや耐用年数があるなどのデメリットがあります。

繊維筋痛症

明らかな異常がみられないにもかかわらず、全身や体の一部に強い痛みが生じる病気です。
障害年金の対象となり、お困りの方も多い症状で、「その他傷病」のページにて解説しています。

自身が障害年金に該当するか気になる方や、障害年金の申請について悩みや疑問がある方は問い合わせください。

障害年金の対象となる傷病・障害等級

障害年金の対象となる主な傷病
ぶどう膜炎、緑内障(ベーチェット病によるものも含む)、白内障、眼球萎縮、網膜脈絡膜萎縮、網膜色素変性症、眼球萎縮、網膜剥離、腎性網膜症、糖尿病網膜症など
聴覚、平衡機能感音性難聴、突発性難聴、神経性難聴、メニエール病、頭部外傷又は音響外傷による内耳障害、薬物中毒による内耳障害など
鼻腔・口腔 言語外傷性鼻科疾患、上顎癌、上顎腫瘍、咽頭腫瘍、咽頭全摘出手術、 失語症、脳血栓(言語)など
肢体の疾患事故によるケガ(人口骨頭など)、人工関節、変形性肢関節症、肺髄性小児麻痺、脳性麻痺脊柱の脱臼骨折、脳軟化症、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血、脳血管障害、上肢または下肢の切断障害、重症筋無力症、上肢または下肢の外傷性運動障害、 関節リウマチ、ビュルガー病、進行性筋ジストロフィー、脊髄損傷、パーキンソン病、強直性脊髄炎、脊髄の器質障害、ポストポリオ症候群、繊維筋痛症など
精神疾患うつ病、双極性障害、統合失調症、てんかん、知的障害、発達障害、アスペルガー症候群、高次脳機能障害、アルツハイマーなど
呼吸器疾患気管支喘息、慢性気管支炎、肺結核、じん肺、膿胸、肺線維症、肺気腫、呼吸不全など
循環器疾患心筋梗塞、心筋症、冠状僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、先天性疾患など
腎疾患慢性腎炎、慢性腎不全、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、人工透析など
肝疾患肝炎、肝硬変、肝がんなど
糖尿病糖尿病(難治性含む)、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、など糖尿病性と明示された全ての合併症など
血液再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫斑病、凝固因子欠乏症、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、HIV感染症など
その他人工肛門、人工膀胱、尿路変更、クローン病、潰瘍性大腸炎、化学物質過敏症、白血病、周期性好中球減少症、HIV、乳癌・胃癌・子宮頸癌・膀胱癌・直腸癌等のがん全般、悪性新生物、脳髄膜液減少症、悪性高血圧、その他難病など

この他にも障害年金の対象となる傷病はあります。ご不明な場合は、お気軽にお問い合わせください。 

障害年金受給事例

精神疾患の受給事例

精神疾患の受給事例

・うつ病・てんかん
・躁うつ病
・統合失調症
・精神遅滞・発達障害
・高次脳機能障害など

肢体障害の受給事例

肢体障害の受給事例

・脳出血・脳梗塞
・パーキンソン病
・多発性硬化症
・脊髄損傷
・股関節症など

内臓・難病の受給事例

内臓・難病の受給事例

・人工透析
・肝硬変
・クローン病
・糖尿病
・慢性疲労症候群など

心疾患・眼・耳の受給事例

心疾患・眼・耳の受給事例

・心疾患
・視力障害
・視野障害
・難聴
・言語障害など